「くるりんきらりん」について

「くるりんきらりん」って何?

くるりんきらりんは手作りできる科学的おもちゃ。材料は・プリズムテープ・工作丸棒・耐寒チューブ・丸型シール、とホームセンターなどで手にはいる材料でできています。

いろんな名前があるよ

基本的な構造が同じおもちゃは全国的に広く知られていて、きっと元祖は「くるくるレインボー」東京の児童館の職員だった方が開発されたそうです。ほかには「レインボースティック」「キラキラしゃぼん玉」「割れないしゃぼん玉」「はなび棒」などなど検索してみるといろんな名前がありました。「くるりんきらりん」もその1つ。 開発された方が知的所有権を主張しなかったおかげで全国のさまざまなところで楽しむことができています。 そして全国各地でワークショップが開催され、たくさんの人が体験しているようです。2017年にはディズニーシー15周年ショー「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー〜シャインオン!〜」にも登場していたそう。
動きのおもしろさと見た目のはなやかさは、大人も子どもも一目見た瞬間に心がときめく。私も初めて見た時にときめいた1人で、2011年、当時4歳だった娘の心もわしづかみにされたようでした。

だがしかし、高かった…

私がこのきらめくおもちゃを見かけたのは伊勢神宮の参道「おかげ横丁」。駄菓子や民芸品を扱うお店で「はなあそび」みたいな名前だったかなぁぁ?ダブル構造で長さは60センチくらい。手に持って歩いている子どものものを見かけて、そのおもちゃはキラキラと輝き、いろいろな形に変化するようで「なにあれ!」「すごい!ほしい!」と思いました。…でもお店で探しあててみると1本800円。はじめて見た、いかにも華奢なおもちゃを買ってあげるには高かった…。娘は泣いて欲しがったし義母は「私が買ってあげる」と言ってくれたのだけど、自称手先の器用な私には800円がどうしても納得できず(いまなら納得できるけど)娘に我慢させたのです。

出会いは突然に

伊勢神宮でのときめきから数ヶ月。ある日、仲の良いママ友のおうちに遊びに行った時のこと…。ふとダイニングの先の棚の上…いろいろ刺さっている物たちの中に…あの欲しくて欲しくてたまらなかったキラキラ発見!!!
思わず
「どこで買ったの?」と尋ねたら
「作ってきたんだよ」って!
「どこで?」
「科学館で」
「名古屋の?」
「そう、作り方載ってるガイドブックもらったよ」
「あるの!?」
「あげるよ」
「まぢで!?」
「ゆうこちゃんなら見て作れそう」
そう、私「ゆうこ」です。ま、それはどうでもいいですね…。

「青少年のための科学の祭典」

ママ友が出かけたその「科学の祭典」は、さまざまな企業や団体がそれぞれワークショップなどを通して科学と身近に触れ合えるイベントだったそうです。作り方の図はありませんでしたが、科学的な観点からの解説もあり、詳しい材料が載っていました。他にも気になる工作がたーーーーくさん!!!ガイドブックを見ているだけでワクワクしました。

遠心力と慣性モーメント

このおもちゃは、科学的観点から解説すると「遠心力と慣性モーメント」がはたらいて、こんなときめく動きになるとのこと。「遠心力」はわかるけど「慣性モーメント」って?……どうやら中心軸のある物体を動かしたとき起きる「慣性の法則」の「慣性」の力の大小のことのよう…。うーん、わかるようなわからないような…。

火消しの[纏]まとい

似た構造の動きといってすぐに思い出すのは、江戸時代の火消しが持っていた[纏]まとい。長い棒の先に火消し組を表す白い頭がついていて、その下に長い房飾りがついてる。これを回すと、その動きは踊っているようで、[纏]を持って屋根にあがり、火消しの仲間の士気を高めたり、風下に立って消火活動の重要な目印になる役目があったとのこと。この踊るような動きと、火事場の大役目。きっと当時の子ども達のあこがれグッズであったに違いない。

たくさん作ったよ

ママ友からガイドブックをもらい、ホームセンターへ行き、あれやこれや吟味して作ってみました。今では透明な丸型シールを使っていますが、当時は梱包用の透明テープを丸く切って後から穴をあけて使いました。それはそれは娘のよろこんだこと!当然、何本も何十本も作り、娘のお友だちにプレゼント「作ってみたい」というママ友を招いてお茶しながら作ったりもしました。みんなとても喜んでくれて、ありがたいことに当時のものをずっと大切に持っていてくれるママ友もいたりします。

引越しと工作教室

このおもちゃを知った当時、わが家は名古屋に住んでいて、転勤族をやっていました。2011年に主人が転職の決意をし、家族3人で移住することに。今は信州に住まいを持ち、めでたく4人家族はになっています。新居に住みはじめた2013年に娘小学校へ入学。それをきっかけに娘とはじめた「えのじかん」が今の工作教室coloritoになりました。近所の子からはじまって、少しずつ工作をしに来てくれる小学生が増えていったのです。

夢農場

通ってくれる小学生たちも、私も、工作教室という形に慣れてきた冬、みんなでこのおもちゃを作りました。当時は「クルクルキラキラ」と呼んでそれらしい名前はつけておらず、透明シールも丸くハサミで切るのですが、この作業が小学生になかなか難しかった記憶が残っています。その時につくった「クルクルキラキラ」が町内の観光農園、夢農場の社長さんの目にとまったのです。「ラベンダー祭りの時に、夢農場へ訪れるお客さんの子どもたちにぜひ教えてほしい」と。なんと!そんな展開…!予想もしていなかった…。

さぁ、どうしよう…

突然いただいた嬉しいオファー。なんとしても、やりきりたい!でも、できるのか?そして、やっていいのか??著作権や知的所有権、商標権など調べ、外へ出てワークショップ可能と判断しました。でも、その時から、これでいいのか???というモヤモヤは続いています。名前も素直に「くるくるレインボー」でよかったんじゃないか、、とか。本当はワークショップしちゃダメなんじゃないか、、、とか。そんなどんどん弱気になる私の背中を押してくれるのは、このおもちゃを作った時に見せてくれる子どもたちの輝いた表情!その瞬間を見ると、もうやめられないのです。

覚悟を決めて

夢農場での工作体験は屋外。時間内に来てくれれば、いつでもだれでも作れます、というスタイル。プリズムテープを屋外でカッターで切ってもらう?透明テープは丸く切っておく……?はてさてはてさて…。
工作体験の肝はどこまでこちらが準備しておくか、だったりする。あまりに準備が進んでいると作った感が低くて満足度も下がり気味。かといって何もかもを体験するのは教えるのも教わるのもたいへんなのです。

そうだ キット 作ろう !

ついに決定!1個分のキットを作って販売!工作体験希望の方にキットを買ってもらいその場で作り方を手とり足とり。気に入ったらキットだけで買ってもらえるかも?…せこい。時間のない人のために出来上がったものが一緒にあったら売れるかも?…だいぶせこい。その場で作るのも、キットだけでも、出来上がったものでも、値段は一緒(これなら売れそう)

材料は4つ

・プリズムテープ:15cm×1.5cmを4分割したもの16本:小さい子でも取り組めるようプリズムテープは切っておく。
・工作丸棒:22.5cm×直径0.3mmを1本:竹でもいいけどバラつきに注意。
・耐寒チューブ:内径0.3m×0.3mmを3個:ホース売り場にある凍結防止用の細いホースをカッターで切って使用。
・丸型シール:直径2cm中心の穴直径0.5mm:透明シールは印鑑保護なんかに使われる丸型シール。穴はパンチで空けておく。

作り方

マンツーマンで教えながら作るためのキットですが、キットだけでも作れるようにざっくりした説明書をつけました。今のところ、キットだけ買っていただいた方も完成できているようです。もし、このキットでうまくいかなかった方、お手数ですがメールなどでご連絡ください。

「くるりんきらりん」名前の由来

どうしてこんな名前にしたの…?作り始めたころは「クルクルキラキラ」とか、からまってイライラするから「くるっとイライラ棒」とか呼んだりして。でも、せっかくなら可愛い名前がいいなぁ、と思って「くるりんきらりん」に。音の由来は池田町のキャラクター「てるみん・ふ~みん」ハーブにおりた朝露のしずくの妖精の名前からいただきました。池田町のみんなに親しまれている「てるみん・ふ~みん」と同じように親しみを持って受け入れてもらいたいなぁ、と思いをこめて。

材料紹介

※文字や画像はamazonの商品ページにリンクしています。


トーヨー プリズムテープ 3m巻 8色 113700


エーワン 透明保護ラベル 印鑑用 丸型 8シート 08378


トヨックス 耐寒チューブ TC-350 透明 3×6mm 50m

工作丸棒はホームセンターなどお店で
探してみましょう!
みなさんにワクワクが届きますように!